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【デュエマ】yk800の週刊! メタゲーム・ウォッチング Vol.2【19.9.25】

 どうも、レッドことyk800です。早いものでVol.1の投稿から1週間が経ちました。みなさん、新弾楽しんでますか?
 いつだってカードプールの追加は楽しいもの。新環境始まって初週、多種多様なアイデアが見られた先週末のメタゲームを分析していきたいと思います。

先週末の結果総まとめ

 まずは先週末(19.9.21〜19.9.23)に行われたCSの結果を見ていきましょう。
(※元となった大会結果は田園補完計画さんからお借りしています。また、情報の抜け・漏れがありますことをご了承ください)

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 環境、混迷を極めり。

 入賞デッキのサンプル数はおそらく先々週の4/5ほどなのですが、にも関わらずなぜか増えている入賞アーキタイプ*1。やはり新環境ということで新しいデッキを持ち込んだ人が多かったのでしょう。


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 相変わらず圧倒的シェアで一番手を保持し続ける【デッドダムド】ですが、その勢力にやや翳りが。今回から付属した円グラフは入賞数の割合を表したものですが、これを先々週のものと比べてみると、

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 一目瞭然の差ですね。CSの母数そのものが先々週よりも少ないため一概にどうとは言えませんが、それでも無視できる変化とは言えないでしょう。先週の【デッドダムド】は間違いなく先々週よりも勝てていません。

 ただし、Vol.1でも記述したとおり、【デッドダムド】はメタゲームに合わせて自在に構築を変化させることで生き残るデッキタイプであるため、「新プール追加初週」というメタの絞りにくいフィールドにおいては戦いにくかっただけである、という見方も取れます。事実として、【デッドダムド】の愛用者として知られる有名プレイヤー複数名はこのアーキタイプでしっかりと結果を残していますしね。

 今週末に固まったメタゲームを元に、GPでは再び【デッドダムド】の嵐が吹き荒れるのか。注目していきたいところです。


 先週末の2番手、3番手につけたのは【火単速攻】【ロマノフワンショット】


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 【火単速攻】はその8割に迫るほどの3ターンキル成功率で、【ロマノフワンショット】は対策を怠ったものをゲーム速度を問わずほとんど倒し切ってしまう理不尽なまでのワンショットコンボで。
 どちらのデッキも押し付け力が非常に高く、今週の大乱闘環境において優位に働いたのではないかというのが僕の予想です。


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 先々週末の雄【火水クラッシュ“覇道”】【光水スコーラー】も、順位こそ落としましたが入賞数そのものは上位2デッキと遜色ない戦績を誇ります。

 ただし、【火水クラッシュ“覇道”】に関してはかなり分厚い包囲網を仕掛けられていたように感じます。入賞リストには目に見えて《奇石 ミクセル》の採用数が増えており、先週末は母数に比して勝ちきれない週となってしまいました。

 構築に動きがあったのは【光水スコーラー】。後述しますが、【光水スコーラー】は前週《海底鬼面城》を採用していた枠を新戦力《カエルB ジャック》に譲った構築が多く見受けられました。役割はそのままなので動きにも大差がないよう見えて、かなりデッキの毛色を“カエル”カードであるように感じたので、そちらも後ほどレポートしたいと思います。


 簡単に概要を掴むために上位5デッキを紹介する形を取っていますが、惜しくもこの枠から外れたデッキも決して軽視することはできない存在感を放っています。【墓地ソース】、【自然(t水)ジョラゴンジョーカーズ】、【水魔導具】。現環境においてはtier2〜3に類するデッキですが、各地での「優勝」報告、vault内大会での高戦績など、この集計では計り知れない部分で評価を高めています。
 今週末の台風の目はこれらのデッキから登場するかも……?

今週のトピックス

 ……どう紹介しましょうかね、今週のメタゲームアウトラインは。土曜日から早くも結果は上がり始めるので当然どんな記事にしようかと考えながら結果を眺めていたわけですが、あまりにもメタゲームが雑然としすぎていて第2回目にして企画倒れになるのではないかと涙目になりながら情報を追っていました。デュエル・マスターズむずかしすぎる……。

 ですが、強いていうのであれば、メタが固まっていない新環境であるがゆえに、自分の動きを押し通すデッキが比較的活躍しやすいフィールドだったのではないかと考えています。「環境初期は赤単が強い*2」とはマジック:ザ・ギャザリングのメタゲームを言い表した格言ですが、デュエル・マスターズでもそれに類似したようなことが起こったのではないでしょうか。

 【火単速攻】は時代に合わせて様々なギミックを取り入れながら進化してきましたが、おそらく今が最盛期でしょう。GR召喚というギミックはまさしくこのような雑アグロにこそふさわしいギミックです!


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 動きは極めて単純。

Turn1:1コスクリーチャーを投げます。次のターンも次の次のターンも攻撃したいので最優先は《凶戦士ブレイズクロー》、次いで自由に攻撃できる《螺神兵ボロック》、一応攻撃はできる《ブルース・ガー》の順序で優先度が高い印象です。《ブレイズクロー》は後手時相手にブロッカーが出れば裏目に見えますが、そのタイミングで出てくるブロッカーは9割がた水または光のクリーチャーなのでどうせ《ボロック》も破壊されてしまいます。
 《グレイト S-駆》は1ターン目の行動には計上できないので、採用枚数には注意しましょう。

Turn2:《斬斬人形コダマンマ》、《花美師ハナコ》でリソースを回収し、1コスクリーチャーで1点を入れます。《TOKKO-BOON!》などが採用されているならこちらをプレイする択も存在しますが、3ターン目の大打点を《クロック》やスパーク系で凌がれた時のことを考えるとSAは後詰めに回す方が良い場合が多いです。

Turn3:1コス+1コスもしくは《GIRIGIRI・チクタック》とその能力によるGR召喚で2体の火文明クリーチャーを「召喚」し、《“罰怒”ブランド》の召喚コストを1にまで下げ、4打点+元から場にいた1コス・2コスのクリーチャーを合わせてジャスキル+1打点を作り、一気に殴りかかります。

 1コスと2コスを必要枚数引く以外に特定のパーツが必要になる場面がないので《“罰怒”》さえ引けていれば3killの再現性が非常に高い上、単体除去トリガー1枚まで、《バルチュリス》が絡めば2枚踏んでもそのまま勝ててしまう圧倒的突破力を誇ります。
 先週は【クラッシュ“覇道”】が《爆殺!! 覇悪怒楽苦》を《KAMASE-BURN!》に差し替えている、《鬼面城》の流行に合わせてハンデス軸の【デッドダムド】が数を減らしている、【水魔導具】や【自然ジョラゴンジョーカーズ】などのアグロに対して脆いデッキがかなりの数存在するなど、先週末に結果を残したデッキのうち、《ミクセル》を採用しているデッキ以外のほとんど全てのデッキに対して有利を見込める環境的要因も追い風であったと思います。


 【火単速攻】と同じく雑多な環境に強い【ロマノフワンショット】ですが、そのデッキの構造は大きく異なります。

 序盤から相手の行動を一切無視してひたすら墓地にコンボパーツを落とし続け、《法と契約の秤》や《戒王の封》で《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を釣り上げるとコンボスタート。《フォース・アゲイン》や《蝕王の晩餐》で《ロマノフⅡ世》を割りながら《龍装医 ルギヌス》を釣り上げて《ロマノフ》再登場など、あらゆる手段でロマノフを使い回しつつ山札を全て掘り切って、最終的に山札の残りが3枚以下の状態で《サイバー・K・ウォズレック》をバトルゾーンに出し、《蝕王》対象《ルギヌス》→《水上第九院 シャコガイル》+《サイバー・チューン》でゲームを終わらせます。
 もし《シャコガイル》が全て盾落ちしていた場合に備えて、《ウォズレック》から《「本日のラッキーナンバー!」》とセットで使用してある程度のトリガーをケアしてビートダウンができる《キリモミ・スラッシュ》の採用が現在は主流です。盾落ちケアになる他にも、《奇天烈 シャッフ》や《ラッキーナンバー》で3を指定されてしまった時の勝ち筋になるという役割も担っているので、コスト3である《ダイヤモンド・ソード》よりも《キリモミ》が優先されていると分析しています。

 このデッキの恐ろしいところは《ロマノフⅡ世》がバトルゾーンに出た時点でほぼ確実にゲームが終わってしまう点で、5ターン目の《法と契約の秤》までにメタカードを間に合わせられなければ為すすべもなく負けてしまいます。
 さらに《インフェルノ・サイン》《戒王の封》の計5枚、《ロマノフⅡ世》をリアニメイトすることができるシールド・トリガーが積まれているため、一度墓地に《ロマノフⅡ世》を落とされると殴ってゲームを終わらせるプランを完遂することすら困難。シールドを割り切って勝つデッキはなんらかの手段でこれらを対策しなければ非常に分の悪い賭けを仕掛けなければならないことになります。

 対策として思いつきやすい墓地リセットは時間稼ぎとして非常に有効です。しかし、時間だけ稼いでも7マナまで伸ばされてしまうとトップデッキの《ロマノフⅡ世》から負けうるため、コンボ成立を止めている間に速やかに殴り切るか、永続的な呪文ロックなどの抜本的な解決手段を用意する必要があります。
 意識していないと打ち倒すのが非常に困難ですが、意識されていると立場が目に見えて悪くなるデッキの代表格なので、今週の多種多様なデッキ入り乱れる環境では勝ちやすかったのではないでしょうか。


 先週は先々週の流れを引き継いだメタカードである《ミクセル》を採用したデッキに新弾のカードを試したい新勢力群、マナドライブ6サイクルの恩恵を受けてGRゾーンがさらに存在感を増した【デッドダムド】など、各プレイヤーの思惑入り乱れる環境となりました。
 今週末に至ってもこのまま新たに覇を唱えるデッキが登場しなければ、GPのメタゲームも混沌の様相を呈するかもしれませんね。

HOT TECH

《フェアリー・ギフト》


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 今週結果を残した【デッドダムド】の構築のいくつかに採用されていたのが《フェアリー・ギフト》。筆者の個人的な趣味としてはこのアイデアは非常に素晴らしいと思います!

 【デッドダムド】の弱点は、ゲームに大きなインパクトを与えるターンが4ターン目以降でありながら、シールド・トリガーの採用枚数が少なく、3ターン目以前にゲームの重点を置いてくるデッキへの対抗が難しい点でした。
 それに対してのアプローチとして考案されたのが、ハンデスによる妨害によって相手のゲーム速度を下げて相対的に優位を作る【ハンデスダムド】だったのですが、《フェアリー・ギフト》の思想はその真逆、「こちらのゲーム速度を上げる」というアプローチ。これをスマートと言わずしてなんと言いましょう。

 ミラーにおいても先攻2ブースト→3ターン目《ギフト》+《VV-8》→4ターン目《リバイヴ・ホール》から《勝利のリュウセイ・カイザー》と繋ぐアクションはそのまま勝負を決めうる強さ。
 何よりも、2ターン目の《ギフト》+《シャッフ》は【スコーラー】や【“覇道”】、【ロマノフワンショット】や【火光ミッツァイル】など、現環境のほとんどの対面に対して強烈に刺さる最強のアクション。殿堂カードなので常に使えるわけではなく、残念ながら《無修羅 デジルムカデ》の着地を早めることはできませんが、構築を歪める必要性がないので適当な1枠を差し替えるだけでそのまま大会に出られるお手軽さは非常に魅力的です。

 カード自体は環境を選ばず、周りの組み合わせるカード次第で無限に可能性が広がるのでこのカードを採用する【デッドダムド】は常に存在するようになっていくのではないかなと妄想しています。筆者の嗜好が多分に含まれているため、予想・予測といえるほどの精度ではありませんが。

《カエルB ジャック》


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 鳴り物入りでメタゲーム入りを果たした《カエルB ジャック》採用型の【光水スコーラー】。筆者は情報公開時点で「このカード本当に強いか?」と思ったクチなのであまり何も言えない立場なのですが……。
 情報が公開された初日に早速コピーリストを動かしてみたので感想などをレポートしていきます。

 《鬼面城》の枠がそのまま差し変わっていることからわかる通り、《カエルB ジャック》のデッキにおける役割は恒久的なアドバンテージエンジンです。着地が遅いかわりにマナと手札両面でアドバンテージを享受することができます。
 前情報の段階では「《カエルB》はゲーム速度を早める!」というような言説が流布していましたが、実際に回してみたところこれは全くの間違いであると感じました。というのも、「基本的に《カエルB》は遅い」のです。
 当たり前ですよね、コスト3と重いわりに、出たターンには何もしないのですから。
 先攻の2ターン目に《Wave All ウェイボール》、3ターン目に《カエルB》と動いた場合、次のターン開始時の手札は3枚。マナセットすれば2枚にまで減ってしまうのに、このターンまでに一度もドローサポートを撃てていないため、かなり都合のいい引きをしなければ《カエルB》のバリューを活かすことはできません。《カエルB》が生き残ればまだいいですが、うっかり返しのターンに除去されてしまうと完全に虚無です。何も生まれない。
 筆者が《カエルB》に対して懐疑的だった理由の大半がそこで、基本的にこのカードは極めて悠長なのです。マナが伸びて手札が潤沢にあれば強いでしょうが、そこまでゲームが伸びているならカエルがなくとも勝ててしまうことが大半でしょう。

 特に先週は、【クラッシュ“覇道”】と【デッドダムド】という、デッキコンセプトの中に全く無理せず《カエルB》を除去できるギミックを搭載しているデッキが環境トップを占めていました。
 【クラッシュ“覇道”】には《“必駆”》からの《“覇道”》でEXターンのおまけ程度に轢き潰され、【デッドダムド】には《ヴェルデ》侵略《デッドダムド》で横に並んだ《ウェイボール》ごと討ち取られてしまう。そんな環境で《カエルB ジャック》というテンポ損を必然的に誘発してしまうカードが強いだろうか。
 強いわけがない。
 そう考えていました。

 しかし実際、《カエルB》は強かった。ただし、それはゲームの速度を上げる方向ではなく、むしろ真逆。《カエルB》は長期戦に持ち込むためカードだったのです。
 その鍵となるのが、先週末環境において様々なデッキで大活躍を見せていた《奇石 ミクセル》でした。

 2ターン目に《ミクセル》、3ターン目に《カエルB》と動いた時のことを考えてみましょう。《“必駆”蛮触礼亞》+《クラッシュ“覇道”》は通ります。《虹速 ザ・ヴェルデ》からの《デッドダムド》侵略も通ります。
 ただし、これらは《ミクセル》の能力によってデッキボトムに帰り、次なるアドバンテージを生み出せません。それどころか、《“必駆”》であれば《カエルB》1枚のために手札を3枚使わなければなりませんし、《ヴェルデ》も多くの場合で手札かマナを消費しなければならなくなります。

 ならば除去せずに無視すれば、と言いたくなりますが、仮に《カエルB》後にこちらの手札が薄かったとしても、相手からすれば「この《カエルB》を消さないとワンチャン返しで死ぬな……」と思わざるをえないわけです。実際、《カエルB》が生き残った状態でぶん回れば十分に4ターンキルの目があります。つまり、この《カエルB》は多少苦しくても対処しなければならない。
 そうやって相手にリソースを吐かせてイージーウィンの目を潰せば、こちらはじっくりと《スコーラー》を決めていくための手札を作り上げていくことができます。都度都度戦場に送り出していくことでやがて相手も回答を引くことができなくなりますから、生き残った3枚目、4枚目の《カエルB》が大暴れしてゲームエンドです。

 逆に遅い対面・除去が少ない対面であればセット運用せずとも雑に《カエルB》を叩きつけてリソース源として活用しつつ、次のターンから盤面を絡めて《ジャミング・チャフ》を連打していくような動きも想定できます。

 《ミクセル》+《カエルB》。現在の環境では対処の難しいこの並びを作れることが《カエルB》の強みであり、それが結果として現れているのではないでしょうか。

《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ


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 Vol.1で予想した通り、先週末は《ミクセル》大当たりの週でした。母数において【デッドダムド】を上回るCSすら存在したほどの、紛うかたなきトップTierの【クラッシュ“覇道”】でしたが、入賞数が相当伸び悩んでしまった理由は間違いなくこのカードの存在でしょう。
 先々週の結果を受け継ぎ【クラッシュ“覇道”】が増えた環境であったことに加えて、刺さらないデッキはほぼ皆無といっていいほどの圧倒的な柔軟性を持つこのカードは雑多なデッキに対してもカード単位で強く出られます。
 先々週末を読み解くキーとなるカードが《海底鬼面城》であったとすれば、先週末のキーとなるのは間違いなく《ミクセル》でしょう。

 基本的には【光水スコーラー】や【チェンジザドンジャングル】といった「そもそも《ミクセル》が採用されていた」デッキが結果を残していますが、中にはいくつかヤバいアイデアの元作られているデッキもありました。
 特に《ミクセル》と《メメント守神宮》が入った【デッドダムド】を見たときはは流石に「正気か!?」と叫んでしまいましたね……。何がやばいって光入りの多色カード0枚なんですよ。マナベースがとんでもないことになっていました。
 一応コピーリストを回してみたところ「これ回せるのすげえな……」という予想通りの感想しか生まれなかったのですが、デッキ単位の完成度は不思議と高かったのでもう少しマナベースを調整すれば環境の一角に存在を主張できるようになりそうです。
 

今週末のメタゲーム予想

 まず筆者イチオシなのが今週もしっかり結果を残した【火単速攻】。《ミクセル》以外全ての環境要因が追い風となっているため、今週末の大注目デッキ筆頭です。《ミクセル》を潰すことができる《DOROROOON・バックラスター》と、彼を3ターン目にプレイするための《一番隊チュチュリス》を採用した、少しレンジを重めに寄せた【火単ビートジョッキー】も出てきているようです。この構築はボード制圧力が非常に高いのが特徴で、タメのアクションを作りやすいので多少長めのゲームにも耐えうる利点を持っています。その代償として《TOKKO-BOON!》や《龍装者 バルチュリス》などの後詰めの打点が削られ、《BAKUOOON・ミッツァイル》などの盤面に依存したカードが増えているため、《ミクセル》を意識して《スチーム・ハエタタキ》を採用した同型戦をはじめ、盤面を除去される展開に非常にもろくなっています。今週末のところは、《スチーム・ハエタタキ》入りのプレーンな【火単速攻】の方が勝ちやすいではないかと予測しています。

 【火単速攻】ではないデッキを使用する際はアグロを意識したトリガーチョイスをしていきたいところです。特に、【クラッシュ“覇道”】を今週末に使用するのであれば《爆殺!! 覇悪怒楽苦》を採用することをオススメします。


 次点の注目株は【自然t水火ジョラゴンジョーカーズ】です。
 このデッキの利点は何と言ってもミクセルの影響をほぼ受けない極めて希少なデッキであること!
 爆発的な速度でマナを伸ばし、妨害困難なコスト軽減からの召喚という手段でフィニッシャーが着地するこのデッキは、《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》の登場でついに動きを阻害しない受け札を獲得してしまいました。《ジョリー・ザ・ジョルネード》からの展開を擁しているため構築全体としてカウンターに寄せやすく、従来は非常に苦手としていた突破力の高いアグロデッキに対しても構築次第で戦いうるようになってきています。
 また、《天啓 CX-20》は種族こそジョーカーズではありませんがマナが伸びやすいこのデッキでは能力を発動させやすく、《ジョルネード》とも強烈なシナジーを形成します。特に3回GRで《ゴッド・ガヨンダム》と同時に召喚された時の冗談のようなリソース力は種族シナジーの壁を超えて採用する価値が十二分にある強さです。
 腐りづらいメタカードである《ポクチンちん》をナチュラルに採用できることもあり、現在のところかなり隙が少ないデッキに仕上がっている印象です。GPに向けてどの程度数を増やしていくのか、今週末の結果が待ち遠しいですね。


 今週のメタゲーム・ウォッチングはここまでとなります。それではみなさま、良い週末を!

*1:先々週:21種類→先週:25種類

*2:メタゲームの定まっていない環境初期においては適切にメタを読まなければならない中速・低速デッキを使用するのは困難である、というような意味合いです。