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【デュエマ】yk800の週刊! メタゲーム・ウォッチング Vol.15【19.12.25】

 どうも、レッドことyk800です。メリークリスマス!良い子の皆さんはちゃんとクリスマスに新弾を1ボックス貰えるようお願いしましたか? 僕はバイトのシフト延長のプレゼントを店長からもらいました。せちがれえよ。

 与太話はさておき、新弾のカードが続々と環境入りを果たす現環境。全エリア予選が終わった影響か先週末はCSの開催数もかなり多く、久々に集計の母数が100件を超える結果となりました。直近2週は50件前後でしたからね。倍ですよ倍。これだけ多くのサンプルがあればより深くメタゲームを分析できるというもの。腕が鳴りますね。
 それでは今週も張り切って参りましょう! メタゲーム・ウォッチング、スタートです!

先週末の結果総まとめ

 まずは先週末(19.12.21〜19.12.22)に行われたCSの結果を見ていきましょう。
(※元となった大会結果は田園補完計画さんからお借りしています。また、情報の抜け・漏れがある可能性がございますことをご了承ください)


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 メタゲーム、不在。

 先週の予想の通り、【カリヤドネ】のメタゲーム的立ち位置は結果としていいものであったと言えます。メタが定まらない混沌とした環境黎明期においては純粋にデッキの出力が高く、防御面でも手厚いこのデッキが比較的活躍しやすいフィールドでした。
 想像がつきづらいかもしれませんが先週末話題をかっさらった「あのデッキ」に対しても決して不利はついておらず、1月1日の殿堂施行まで環境の最前線を駆け抜けてくれることでしょう。

 とはいうものの、円グラフを見れば分かるとおり、先週末の殿堂環境はもはや「メタゲーム」という言葉を使うことすらナンセンスなほどの大乱闘でした。上位5デッキ合わせてギリギリ51%ってどういうこったよ。ここしばらくは4デッキで50%を悠々超える、週によっては3デッキでオーバーすることさえあったがゆえに、相当に異質な結果となりました。
 では新カードがめちゃくちゃ使われたのかというと、そういうわけでもなく。今回はGPという調整の目標とする大型大会が存在しなかったうえに、2ブロック構築で行われたエリア戦が直前も直前まで開催されていました。全カードリストの公開が遅かったことも手伝い、プロキシなどで調整する時間が取れなかったがゆえか、早期に情報が知れ渡っていた「あのカード」以外のカードを基軸としたデッキはそれほど大きな躍進を見せませんでした。これからの開拓に期待ですね。

 「あのデッキ」、「あのカード」とやたらめったら勿体ぶりましたが、このブログを読みに来るようなみなさまならご存知でないわけがないでしょう。堂々の3位にその姿を現したのは異次元の速攻デッキ【零龍速攻】です。後ほど詳しい解説をしていきますが、この理不尽な速度で襲いくるデッキの存在は環境に凄まじい負荷をかけることになるでしょう。

 殿堂後の環境を見据え新機軸を模索する者、これまでの愛機に新カードを入れて強さを示したい者、殿堂施行で弱体化を余儀なくされるデッキに最後の餞を送る者。多種多様、三者三様の思惑が絡み合い、複雑な幾何学模様を生み出している現在の殿堂環境。条件的にさほど変わらない以上、今週末もまだまだ混乱が続きそうです。

今週のトピックス:【零龍速攻】・【光水ナウ・オア・ネバー】

【零龍速攻】

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 混沌としたメタゲームの中、今週の台風の目とも言えるデッキがこの【零龍速攻】。【アグロゼーロン】や【ギャスカ零龍】などの呼称も存在しますが、その目指すところは全て同じです。

⒈手札を投げ捨てます。《手札の儀》達成。
⒉墓地から《ステニャンコ》や《卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍》、《暗黒鎧 ザロスト》などの自力で復活するカードを出して《復活の儀》達成。ついでに自分のクリーチャーを計3回破壊して《破壊の儀》も達成。
⒊墓地を8枚揃えます。《墓地の儀》達成。
⒋卍誕した《零龍》で速やかに殴ってゲームエンド!

 複数のステップが存在しますが、ほぼ墓地からのアクションで完結しているうえに、マナを支払う必要のあるカードが全て1コスト、2コストのカードであるため、早ければ2ターン、平均して3ターン目には《零龍》が卍誕し、相手のシールドを全て吹き飛ばしてくれます。ちなみに筆者はミラー先手で相手の手札が7枚になった時に一度だけ1ターン《零龍》卍誕を食らいました。バグ。
 《零龍》を意識していないデッキ、特に前環境まで主流であった各種デッキにとって、シールドを全て掻っ攫いながら「場を離れない」殴り手として盤面に居座り続ける《零龍》は非常に手を焼く存在です。対策自体は意外にも少なくありませんが、このカードの登場が環境を大きく動かすことは間違いないでしょう。

 現在流行している構築は高速卍誕による縦の突破を遂行するプランと横展開からのウィニービートダウン+《儀》1枚残しで受けてきた相手に対するカウンターをチラつかせるプランの両面が取れるように構築されており、愚直な条件達成系のデッキに見せかけて実のところかなり繊細なプランニングが要求されるビートダウンデッキです。各種《儀》のリンクが任意効果であることは意外と忘れやすく、速攻デッキでありながら意思決定の機会はかなり多い部類。
  一度《零龍》が卍誕してしまうと《ステニャンコ》がフリースペルとなり、さらにそれを生贄に捧げれば《卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍》による2打点の展開も可能であるなど、リソースに乏しいデッキながら継続的に打点を展開する能力については眼を瞠るものがあります。

 その速度と場を離れないフィニッシャーの厄介さにより、《ミッツァイル》の支配していたデュエル・マスターズに長らく親しんでいた一部の現代プレイヤーたちからのヘイトを早速集めています。《あたりポンの助》や《ケッシング・ゼロ》のような直接的な対策が取り沙汰されていますが、実のところ「《零龍》をどうにかして潰す」ことだけが《零龍》への対抗手段ではないと筆者は考えています。

 その最たるものが、「シールド・トリガー」。極めて基本的で拍子抜けかもしれませんが、実際非常に重要です。【零龍速攻】はデッキの特性上基本的にトリガーを直接的にケアする手段を持ちません。「打点を削られても勝てる」「止められても返しに除去されなくて勝てる」という方向でのケアは不可能ではありませんが、カードのそのもののプレイを止めることは不可能です。逆を言えば、シールド・トリガーが構築の多くを占めるデッキを使っている限り、対戦相手が置いた《零龍》というカードを「複数のカードをタダで踏み倒させてくれるカード」とみなして立ち回ることができるということ。

 シールド・トリガーの理念には大きく分けて2つあり、一つが「1ターンを確実に凌いで返しに勝つためのトリガー」、もう一つが「相手のテンポを削ぎor自分のテンポを早め、先の展開へと繋げるトリガー」。あまりに高速の仕掛けを持つ《零龍》に対して前者はさほど有効ではありませんが、後者は複数枚踏ませることができればフリーウィンと言えるほどの効力を発揮します。
 具体的な名前を挙げれば、前者の代表格は《終末の時計 ザ・クロック》や《閃光の守護者 ホーリー》。横の展開に対しての効力には見るべきところの多いこれらのカードですが、残念ながら縦の突破力が非常に高い《零龍》に対してさほど有効ではありません。複数枚埋まっていたとしても《零龍》のワールド・ブレイクの前には1枚しか埋まっていないのと同じことですし、返しに3マナ〜4マナで勝ち切らなければならない場合が多いため、要求値は非常に高いものになります。例外的に、シールドを追加するギミックを持ち合わせているのであればこれらのトリガーはある程度の効力を発揮します。
 逆に、アドバンテージを稼ぐシールド・トリガー、特にマナを伸ばすトリガーとカードを踏み倒すトリガーは《零龍》に取って致命的になりうる存在です。マナ加速で言えば一気に7マナ〜8マナ圏のカードにアクセスさせてくれる《獅子王の遺跡》、マナ加速+バウンスにより自分のテンポアップと相手のテンポダウンの両面をこなせる《ドンドン水撒くナウ》。踏み倒しで言えば実績のある《ミステリー・キューブ》や《ヘブンズ・ゲート》、新進気鋭の《ナウ・オア・ネバー》あたりが《零龍》に対するカウンターパートの筆頭の候補でしょう。

 また、墓地対策を併用するとさらに安心。最速卍誕には多くの場合で間に合いませんが、相手が達成のやや難しい《墓地の儀》の達成にもたついた際に一気にスピードを刈り取れるのは大きな強み。また、卍誕されたとしても、先述の《零龍》を生贄の弾として行う墓地からの展開を流してしまえば意識を割くのは《零龍》ただ1体のみになります。こうなれば様々な手段で防衛が可能。墓地対策だけでこのデッキに勝つことはやや困難であると言わざるを得ませんが、受け+墓地対策の構えを作ることができればかなり盤石そうです。

 打点を止める、という意味では《勝利のプリンプリン》に代表される攻撃禁止系の能力や、俗に言う「フリーズ」なども非常に有効。場を離れないだけで能力の対象には取れてしまうので、これらの釘付け系疑似除去の立場はやや向上したと言えます。特に《奇天烈 シャッフ》や《イグゾースト・Ⅱ・フォー》などは場に残り続ける限り《零龍》の攻撃を止め続けることができるため、うまく使えるデッキが見つかれば採用が検討できますね。

 現在主流な【零龍速攻】の構築は搦め手が一切なく、またトップからのSA投下なども存在しないため一度受け切りの体勢に持ち込まれると抜け出すことが困難。今後の研究次第で弱点を克服した構築が見つかるであろうことは予想できますが、今のところであればこれらの方策は十分有効に機能しそうです。

 ここ半年ほどはトリガー超冷遇の環境が続いていましたが、《「本日のラッキーナンバー!」》の殿堂、《音精 ラフルル》のプレミアム殿堂、《零龍》の隆盛と立て続けに訪れた大きな環境の変化によって「トリガーのないデッキに人権はない」と言わんばかりのカウンター環境になることも十分に予測されます。
 「メタゲームに与える影響の大きさ」という観点でも要注目のデッキですね。

【光水ナウ・オア・ネバー】

 今週もう一つ紹介したいデッキが、【光水ナウ・オア・ネバー】。入賞数は多くありませんが、殿堂後環境のアンフェアデッキとして最有力候補と言ってもいい強度があると筆者は感じたため、例外的ではありますがピックアップしたいと思います。

 メインとなるギミックは《ナウ・オア・ネバー》+《龍素記号Sr スペルサイクリカ》+《ドレミ団の光魂Go!》+《サイバー・I・チョイス》の4枚無限ドローループ。簡略化した手順は以下の通りです。


初期状態:手札から《ナウ・オア・ネバー》を唱え、《サイクリカ》の登場時能力が1回待機している。手札に《サイクリカ》、《I・チョイス》、《光魂Go!》があり、墓地に《ナウ・オア・ネバー》がある。

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⒈《サイクリカ》の登場時能力で墓地の《ナウ・オア・ネバー》を唱える。《I・チョイス》を出し、手札に戻す。《ナウ・オア・ネバー》が手札に戻る。

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⒉《I・チョイス》の登場時能力で手札の《光魂Go!》を唱える。1枚ドローして、手札の《ナウ・オア・ネバー》を唱え、《サイクリカ》を出し、手札に戻す。

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⒊《サイクリカ》の登場時能力で墓地の《ナウ・オア・ネバー》を唱える。《サイクリカ》を出し、手札に戻す。《ナウ・オア・ネバー》が手札に戻る。

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⒋《サイクリカ》の登場時能力で墓地の《光魂Go!》を唱える。1枚ドローして、手札の《ナウ・オア・ネバー》を唱え、《サイクリカ》を出し、手札に戻す。《ドレミ団の光魂Go!》が手札に戻る。

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 ⒋の手順が終了した段階で、
・《サイクリカ》の能力が1回待機されている。
・手札に《サイクリカ》、《I・チョイス》、《光魂Go!》の3枚がある。
・墓地に《ナウ・オア・ネバー》がある。
 の初期状態を保ったまま、《光魂Go!》のドロー2回ぶんだけカードが動いています。この手順を1ループとし、任意回数繰り返すことで無限ドローが出来るというわけです。

 このループで《次元の嵐 スコーラー》を引き込みつつ呪文5回を悠々達成して戦場に送り込み、手札をマナに変換する手段を組み合わせて追加ターン中に《水上第九院 シャコガイル》を着地させることを勝ち筋とした構築が主流なようです。

 筆者の感じたこのデッキの強い点は、主要パーツがそれぞれを踏み倒し合っているためこのループ手順のどこを初期状態としても回しはじめることができる点。拡張性が非常に高い点。そして何よりも、《スペルサイクリカ》以外の全てのカードがシールド・トリガーを持っているため、簡単に相手ターン中に無限ループに入ってしまえる点です。

 まずはループの初期状態について。このループはコストを支払って呪文を唱えたりクリーチャーを召喚したり、攻撃時誘発であったりといった「余計なもの」が挟まる余地のない、4枚の効果解決のみによって循環しているループです。先ほどは最も起こりうると考えられる「手札から《ナウ・オア・ネバー》をキャストした時」を基準に考えましたが、どこか明確な起点があるわけではなく、先ほどループ手順を示したスライドの「どの状態になったとしても」、そこを初期状態として無限ドローループを行うことができるということです。手札に余分な《サイクリカ》がもう1枚あって墓地に《ドレミ団の光魂Go!》があるなら《光魂Go!》を唱えて《ナウ・オア・ネバー》から初期状態に移行できますし、手札に他3種のパーツが揃っている状態でのトリガー《光魂Go!》から《ナウ・オア・ネバー》→《サイクリカ》出し入れで手順⒉終了後と同じ状況になるためループ確定など、初期状態を整える必要が薄い都合上高速で仕掛けられたビートダウンに対して非常に高いカウンター性能を誇ります。

 また、上記ループの終端を《ナウ・オア・ネバー》+《天命龍装 ホーリーエンド》にするか《ドレミ団の光魂Go!》にすることで実質的に無限ドロー付きのスパークとして扱うことが出来ます。これら4種16枚の中で完結したこのギミックだけでも十分強力であるにも関わらず、このパッケージはさらに他のあらゆるギミックをこの中に組み込むことができる自由度も持ち合わせています。

 このデッキにおいて確定枠と言えるのは主要ループパーツ16枚と勝ち筋数枚の20枚前後のみであり、それ以外の部分を何で埋めるかは全くの自由です。自然を足してブーストするもよし、黒を足してハンデスするもよし。そもそも《サイクリカ》+《ナウ・オア・ネバー》のパッケージはサポート範囲がべらぼうに広く、コスト7以下の呪文・コスト7以下の登場時能力を持つクリーチャーは全てこのギミックとシナジーを持つとさえいえるため、非常に大きな拡張性を孕んでいます。
 現在のところは光と水の2色にタッチカラーを入れるか入れないか、というプレーンな構築が多く出回っているようですが、研究が進むにつれ、環境に合わせて変幻自在の姿を見せてくれるデッキになるだろうと筆者は予想しています。

 弱点は非常に明快、呪文封じに対しては暫定の構築では手も足も出ません。このデッキ自身それなりの速度が出るデッキであるためマナブーストは必須になるでしょうが、2コスブースト→《ファイナル・ストップ》→《Wave ウェイブ》のようなアクションで軽快にマウントを取られるとそれだけで非常に苦しい展開になるのは目に見えています。
 また、特定のパーツを一定数手札に揃えて5ターン目までつつがなくマナを伸ばす必要があるため、ランデスハンデスも苦手な部類。総じてコントロールデッキがやや苦手寄り、対照的にトリガーケアを切っているビートダウンデッキに対しては非常に有利とコンボデッキらしからぬデッキダイヤが予想されます。

 新環境で猛威を振るうと予測される強力なシールド・トリガーを余すことなく堪能できるこのループ。今後の動向に注意したいところです。

今週末のメタゲーム予想

 【零龍速攻】の存在は【火水万軍投ジョーカーズミッツァイル】にとっては追い風。【零龍速攻】に対する意識を上げるとトリガー受けを分厚く採用することを余儀なくされるため、相対的に有利なデッキが増加していくことが予測されます。現在【零龍速攻】がヘイトを集めているのは、【火水万軍投Jミッツァイル】の存在を前提とした構築がほとんどであり、それらのデッキに対して【零龍速攻】が刺さるからであると分析できるでしょう。わずかな期間ながら実現したこの板挟みは非常に厄介です。
 ただし現環境で主流な【火水万軍投Jミッツァイル】は《“魔神轟怒”万軍投》の横展開を実質的なトリガーケア手段に計上している場合が多く、トリガーが増加すると環境を読むのであればこれだけでは不十分な展開も当然に予想されます。《ジョジョジョ・マキシマム》などの採用にも一考の余地がありそうです。

 別の視点を持ち込むと、トリガーが増えるのであればトリガーの影響を一切受けないデッキが強いことは必定。アンフェアデッキの代表格である《カリヤドネ》は相変わらずのパフォーマンスを発揮してくれそうです。しかしながら、【零龍速攻】をはじめとした様々なデッキが、《零龍》や《カリヤドネ》に付け入るために《ポクタマたま》・新カードの《トムライ 丙-三式》を採用しはじめています。【零龍入り闇水ド・ラガンザーク】、【零龍入り墓地ソース】、【零龍入りデ・スザーク】エトセトラエトセトラ、先週末のCSにおいて結果を残した各種《零龍》デッキは無視できない存在感を発揮しており、メタに対する意識の高いプレイヤーであれば今週は厚めの墓地対策を講じてきてもおかしくはありません。地域のメタゲーム次第では避けるのも賢明な選択かもしれませんね。

 先週の結果や、様々なプレイヤーが発表している新弾カードを使ったデッキの有料note、某サイトの大会結果など、様々な新情報を踏まえたプレイヤーたちの研究が結実するであろう今週末。前環境の覇者が殿堂前最後の徒花を咲かせることができるのか、それとも世代交代の波に押されてしまうのか。心して待つといたしましょう。

 今週のメタゲーム・ウォッチングはここまでとなります。それではみなさま、良い週末を!