デュエマオリカのデザイン方法論
こんにちは、レッドです。たまにはブログ書かないと脳みそ腐り落ちて死んじゃうので、今回は軽めのお題でサクッと更新したいと思います。
オリカ遊び、楽しいですよね。小学生の頃であれば誰もが「ぼくのかんがえたさいきょうのどらごん」を作って遊んでいたことと思います。でもな、大人になってバランスとかコスト論も考慮に入れながら真面目にデザインするオリカも楽しいんだぞ。
というわけで今日のお題はこちら、ドン。
ブレードオーガくんとか…?
— サード (@CF_3rd) 2019年7月28日
《闘将ブレードオーガ》くん。
昨今一部で話題の《ガチ捲りカイザーナウ》の系譜を踏むブレードオーガ幻視シリーズの頭目とも言える存在ですね。ではこちらをお題にオリカを考えていきましょう。
ステップ1:カード名
けっこうカード名から考えていくことが多いのですが今回は名前はほぼ固定。ですが一部いじれるところがありますね。それは進化・非進化。名前からして刃鬼の発展系になることは確定的に明らか、となればやはりここは進化させていきたいとこでしょう! 進化ゼニスなので冠詞を適正につけて、カード名が決まりました。
ステップ2:要素の抜き出しと能力・ディテールの決定
モチーフに求められる要素をひたすら箇条書きで上げていきます。ここの作業がいちばん楽しい(個人差があります)
ぶっちゃけ多すぎて難しいのですが列挙していくと
・刃鬼の発展系なので種族はゼニス/ハンターまでは確定
・元種族はレッド・コマンド・ドラゴンだがせっかくの進化形なので「「「圧」」」を出していきたい。キング・コマンド・ドラゴンは無色にも存在するので違和感もない。最適!
→種族は「キング・コマンド・ドラゴン/ゼニス/ハンター」で決定
・進化ゼニスの類型を探る。これまでのカード4種はそれぞれシャングリラ(超無限進化Ω)、イギー・スペシャルズ(超無限進化Ω)、シャングリラ・エデン(進化GVΩ)、エゴイスト(オレ進化)。エゴイストはジョークカードの一種なので非常に残念ながら考慮の外に置くとして、残りの2種に共通するのは「進化元が複数」「進化元の場所を問わない」。これを採用するかは別として、これに類似した形になるようにデザインを進めたい。
・刃鬼に頼らずとも活躍が見込めるが、刃鬼から踏み倒す意義のある能力だとデザイン的に非常に美しい。さらにいうのであれば、刃鬼の上に乗せる意義まで見いだせるとマーベラス。
→上記2項目を考慮すると、「刃鬼の能力で踏み倒したクリーチャー全ての上に重ねるとすごいことが起きる!」みたいなデザインにしたい! となれば進化条件は「超無限進化—自分のハンター1体以上」が妥当だろうか? 進化ゼニスにも関わらずΩが付いていないのは少し違和感があるが、Ωしてしまうとそもそも刃鬼で勝つ回数が1回でOKになってしまうので、強いかもしれないが全体の相互作用として楽しくない。刃鬼の「GJにたくさん勝ちたい」というデッキの動機を崩さないデザインが理想。
・クリーチャー全ての上に重ねた結果起きる「すごいこと」とはなんだろうか。名前が「闘将」なので軍を率いるようなデザインにしたい=全ての上に重ねる上記のデザインそのままではいまひとつ噛み合わない。どうすればいいだろうか?
→答えはシンプル、下に入れたカードを再度登場させるギミックを作ればいい! 超無限進化なのでメテオバーンだとさらに理想的だろう。メテオバーンで展開、というとジュピター・キングエンパイアを思い出すところだが、そのまま出すだけでは芸がないのでもうひとひねり加えたい。
・GJに関連するテキストを入れたい!
→オッケー、メテオバーンでGJしよう!!!!
・せっかくなので名前つながりで《黄金龍 鬼丸「王牙」》に関連する能力もぶち込みたい!
→できらあ!!!!!!
・あと刃鬼の弱点を露骨に回避しすぎないようにしつつ、ちょっとだけ回避したいな……。
こんな感じで要件を定義し、細部を詰めていきます。
ステップ3:コスト・パワー・ブレイカー能力の決定
だいたい最後の作業がこれ。好き放題した能力とのパワーバランスを取ることができる最後の砦になります。
とはいえ今回は好き放題するコンセプトのカードなので実のところあんまりバランス取る必要はないんですよね。刃鬼のコスト・パワー・ブレイカー数を下回らなければOK。
まあなんとなく? 全体的に一回りぐらいおっきくなりつつ、いい感じに下から出てきたザオヴァナインやダイハードの能力も活かしやすい感じで〜〜〜〜〜えい!
ステップ4:完成!
というわけで出来上がったカードがこちら!
以上がわたくしレッド流のオリカデザインのやり方になります。みんな真似してみてくれよな!!!!!