もの置き

てきとうに色々書きます

レッドRe:ログ Vol.10

少女☆歌劇レヴュースタァライト(TV放映版・全12話)を観ました

anime.dmkt-sp.jp

 観ました。


 感想まとめるのがめちゃくちゃ難しいんだけど……。とにかくアニメーションとしての質が良く、脚本の質が良く、キャラクターの造形が良く、「意図」の提示の仕方が良い作品だったな、と。

 無教養ゆえに拾いきれてないモチーフがたぶん5億個ぐらいあるんですけど、それでもなお、随所にちらばめられた演出の「意図」がこれでもかと襲いかかってくるので観ていて気持ちがいい。

 たぶん僕の観てる「レヴュースタァライト」のレベルは5段階中の2か3ぐらいだと思ってるんですけど、アニメーションとして良質すぎるのでさらに下のレベルで観ても十分に面白い作品になってるんですよね。

 巨大感情がどうのこうのって感想ばっか見たので敬遠してたのが馬鹿馬鹿しくなるぐらい、めちゃくちゃ丁寧な暴力でした。

 ところどころブシ作品特有の苦手なノリはあったけど、加点要素が+100兆点なのでぶっちぎりで面白かった。

 観終わった直後の今、僕に言えるのはそれくらいかな。

以下、各話感想の走り書きメモです。

1話

・露崎まひる、濃いレズの匂いがする
・顔見せのファーストインプレッションでは香子さんがかなり好み。というか関西弁の伊藤彩沙が癖の説が濃厚である。もっと出ていい声優さんだと思うんだよな
・露崎まひる、濃いレズだった
・地下エレベーターのシーン、絶対エレベーターだと思ったんだけど部屋じゃなくて壁ごと動いてめっちゃびっくりした
スタッフにしてやられた感があって悔しいし、「非現実」感を演出するのにすごくいい表現だと思う。

2話

・アタシ再生産、なんか既視感あると思ったらデュエマのドローバンクだ
そして女児アニメの変身シーンでもあるんだけど、どこかキッズ向けアニメっぽい構造に感じる。深夜アニメで正統なアツさを演出するには結構正しい手法なのかもしれない
・「なりたい」と「なる」の差、陳腐だけど有効だねえ
・星見純那、好きだ…………
・ディスイズ天堂真矢、あまりにも笑かしに来ている
言い方悪いけどめちゃくちゃブシロード作品っぽいし、個人的にはそこまで好きじゃないんだよな

3話

・大場ななが怖い なんとも言えない本質的な恐怖がある リアルにいたら好き嫌いにかかわらずちょっと近付けない部類の女子だ
・露崎まひる、あまりにも濃いレズすぎる
・ファラオを運ぶな!!! そういうとこやぞ!!!!!
・大場なな、でか この女がでかいの、この作品のキャラクター造形の結構本質的な部分な気がする
・花柳香子、好き〜〜〜〜〜〜! 物語の本筋を除いたら一番好きだな間違いなく 「あめちゃん!」も好きだし双葉に頭マッサージされてるとこも好きだ
全部かわいい
・白鳥が面白いんよ
たぶん意味のある演出だとは思うんだけど、面白いんよ
笑っていいの? これ ねえ、笑っていいの?
・神楽ひかりがまあまあ過激派なの良いよね
・天堂真矢、発声が舞台の人だなと思って調べたら本当に舞台の人だった
正しいキャスティングだ
・本当に狭い範囲にしか伝わらないんですけど、レヴューソングに「塔の頂」って歌詞が出てきてSEVENS傲慢の元ネタこれかぁ!!!って1年越しに納得を得た
その後「誇りと驕り」ってタイトルが出てきてダブルパンチ
なるほどなぁ、かなり良いモチーフチョイスだったんだなぁ

4話

・「去れ」スタンプすこ
・キャリバ引きながらクラゲの前に佇む白ワンピの女、怖い
・露ま濃レ
・断片的な会話、すごくいい
ずっと話してるのがわかるから
長く離れていたけどできなかった「積もる会話」が、同じ「敗北を経験した者」になったことでようやくできているような
・東京タワーのシーン、エモ〜〜〜〜〜〜(語彙力ゼロ)もう難しいこと一切なくシンプルに絵の作り方が上手すぎる
・めちゃくちゃ無粋なんだけど「お帰り」のシーンの双葉と香子は誰に向かって喋ってるんだろうな 本当に無粋なんだけど

5話

・露崎まひるが北海道出身なの、めちゃくちゃ腑に落ちる
・ローカル番組のディテールがすごい
・名無しキャラオンリーの画の中に露崎まひるを混ぜるシーン、「意図」
・露ま濃レ
・達筆の名札に男子小学生ばりのステッカーべたべたロッカー、ものすごく端的な「花柳香子」の紹介文なんですよね
・露ま濃レ
・恋の魔球、これまでで一番好きな曲かもしれない
・程よくダレてくる5話でこの作風、この展開を持ってきたのは本当に上手いな…………。助かる

6話

・開き直った露崎まひる、最強キャラじゃん。もう無敵だよ
・花柳香子、小学生男子だな
・石動双葉も小学生男子かよ!!!!!!
・ずっと二人で人間関係が完結していたから成長の余地がなかった、ということなのかもしれない
冒頭で冗談めかして言ってたけど、成績が良くなかった愛城華憐がめきめき実力を伸ばしてきたことは相当な刺激だったんだろうな
・あの新幹線のシーンから二人で学校まで帰ってきてるの想像するとめちゃくちゃ面白いな……
・いいね、ふたかお……好きだね……というかやっぱり花柳香子が好きだね……
・舞台の真矢様あんまり好きじゃないんだけど友達付き合いしてる時の真矢様は好きなんだよな
この辺はこう、作風と性癖のミスマッチを感じる……

7話

・大場なながやたら「ばなな」ってあだ名を気に入ってたの、ちゃんと理由あったんですね……
・大場ななって「大きい場」なんだな、本当に。名前そのまんまの人間性
・あーーーーーーーーこれループものなんだ
へーーーーーーーーー
ふーーーーーーーーーーーーーーん
・大場なな、ループもののラスボスとして適切すぎる
・なんか思うところはめちゃくちゃあるけどなんも言えん
面白すぎて
・EDがインストなの、「意図」じゃん

8話

タイムリープありきで見ると、華憐とひかりの2人がトップスタァを目指すきっかけになったレヴューが「華憐(あるいはひかり?)がオーディションの果てに選んだ舞台」ってことになるのかこれ?
そうだとするとこのシーンの存在そのものが、逆説的に「ループはいずれ断ち切られる」ことを示唆しているのが面白い
・前話で「止まり続ける大場なな」を示した次の回のイントロで「一歩一歩進んでる」華憐を持ってくるのは小さいけどシンプルで効果的だね
・えっキリンなに
・キリン、何?
・キリン…………なんなんだ…………
・あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここでななvs.ひかりなのね
それはいい構成だね
・大場なな、レヴュー中の作画と声優の演技の不一致がすさまじい
この異質さが最大限の「大場なな」なんだろうな
・アニメーションがうますぎる〜〜〜〜〜
作画も構図も動かし方も、全部ひっくるめたアニメーションがめちゃくちゃ上手い
強すぎる

9話

・大場なな、愛が大きすぎる
手元に近づいてきたもの全部愛してしまうんだな
スタァライトの脚本、露骨が過ぎる
たぶん逆なんだろうな。フローラとクレールとかどう読んでも華と光だし、「運命の方が華憐とひかりのために用意した戯曲」って考えた方が自然だ
・久々にドローバンク来たねえ! やっぱりテンション上がるな
・疑念や焦燥が先走っているからか、8話で垣間見えた作画と演技の乖離が今回では見られなくなってるのが面白い
・ここで塔を模したシンボルの頂上に華憐がいるの、「意図」だなぁ〜〜〜〜〜
・キラめきで戦う舞台で「どうしてそんなに眩しいの?」は敗北宣言なんだよなぁ……負けたんだな、大場ななは
眩しいと、思った時点で負けたんだ
・キャラクター性は花柳香子が好きだけど、物語の中では星見純那が一番好きだな
・星見純那、いい女すぎるぜ…………
・凡百のアニメならループ展開だけでもっと引っ張るだろうにこのアニメは2話で先に進んでしまうの、脚本の「強さ」を感じる

10話

・露崎まひるの神楽ひかりに対する扱い、好きだね
神楽ひかりがめちゃくちゃ気を抜いてるのもいい
・えっっっっっこの引きでまだ2話あるの?
本当に? 次最終回じゃん

11話

12話

・ほしつみって星摘みじゃなくて星積みなん……? そうとも取れるよねって演出なのか最初からそうだったのかがわからん……文字情報を摂取していないので……
・やっぱり英訳のくだりってヒントを得ることだけじゃなくて、「神楽ひかりの見ている世界を知ること」だったんだな
・ああああ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!あああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!(1話とまったく同じくだりで飛び降りるのわかる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!)
・星摘みで星積みで星罪、さすがに最後のは脚本の中で何回も繰り返されてたから予測できた
予測できたからといって胸を刺さないわけではないんだよなぁ……
・頼むから感想も何も出てこないぐらいにのめり込んでるこの場面で「約束タワーブリッジ」はやめてくれ
別にいいけどさ
いいんだけどさ
この作品で一番腑に落ちてないところここかもしれないです
・ネガティブで終わるのアレだからなんか付け足そうとしたけどなんも出てこない
良すぎて
作品が全てを物語っているから何を言っても野暮だ
面白かったです