もの置き

てきとうに色々書きます

レッドログNo.32(20/10/16)という名のシャンフロ1巻範囲の感想

シャングリラ・フロンティア エキスパンション・パス Vol.1

 読め、全人類。

 というわけで続きからネタバレ感想デース。



(ネタバレ回避用フェアカス)

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ここから本編感想

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 第1話の蹴り飛ばされてるフェアカスの眼。

 連載が始まる初日、0時を迎えると同時にマガポケに80円課金した僕は、まずここでシャンフロコミカライズが大成功することを悟りました。いや、最高以外の感想があるか?

 直前まで美少女然と描写してからのクソブスマネキンアイ。この落差、フェアカスに相対した人間の心情を完璧に描写してるじゃないですか。

 作画の不二神と編集氏の、原作に対する尋常じゃない意気込み。これは間違いなく面白いモンになるだろうと確信しましたよね。

 その期待は、当然ながら裏切られるわけもなく。

 ゆるいギャグの緩急だったり原作からの描写の取捨だったり(要するに不二神の純粋な漫画のウマさがとんでもないって話なんですが)、最高ポイントはいくつもあるんですけど、何と言ってもやっぱり戦闘シーンのバカみたいな絵の上手さですよね。だって原作ファンの視点からシャンフロのビジュアライズに一番求めるのってそこじゃないですか。

 リュカオーンしかり、ウェザエモンしかり、ジークヴルムも、ミーティアスもしかり。

 シャンフロの戦闘シーンが如何に魅力的であるかを知っていればこそ、「ここを上手く描いてもらえれば絶対メチャクチャ流行るだろ!」という勘所は戦闘に集約されちゃうんですよね。

 と言っても、僕は進撃スピンオフの不二神を知っていたので「作画:不二涼介」のクレジットをみた時点で全く不安はなかったんですよ。

 フタを開けてみれば、やっぱり安心感のある実力。ゴブリン戦をこんなにアツく、それでいてあくまで「ザコ戦」然と描く作品あったか? ヴォーパルバニー戦のフラッシュカウンターもどきとかもう完璧なコマ割なわけですよ。非の打ちどころなし。

 第1話の戦闘描写で特に好きなのが「ステータス異常:毒」の描写だけで正味1ページ近くの紙面を割いてるところなんですよね。ボスの初見攻略中、未知の攻撃を受けて今までにない現象が起きた時の、焦りながらもどこか冷静に思考が鈍化するあの感じをそのまんま「漫画」というメディアに落とし込んだような。不二神にどこまでの意図があったかは全くわかんないんですけど、僕は読んでてそんな錯覚を覚えました。

 とまあ、ここまではそんなチマチマしたところ(って言ったらあれですが)を評価する余裕があったんですけども、2話のラストですよ。そう、あの怪物の襲来です。

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 ふおぁあーーーーー!ふぉ、ふぉお、ふぉああああぁぁぁーーーーーー! リュカオーンやん!!!!!!!

 ぐうの音も出ないほどのリュカオーンを真っ正面から叩き付けられてみろ、木っ端シャンフロファンは過呼吸で死ぬ。

 いやもう、何?(逆ギレ)

 リュカオーンがリュカオーン以外の何者でもないんですが?

 こっから次の週までは異様に時間の流れが早かったのを覚えています、シャンフロが楽しみすぎて。

 バトルシーンも完璧なら喰われるシーンのコマ割りまで解釈一致。最高。

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 僕は勝手に「シャンフロコミカライズが評価されるのはウェザエモン編でブチ上がってからでしょ(笑)」と謎の超上から目線でどっかり座り込んでたわけなんですが、シャンフロチュートリアルみたいなリュカオーン戦でまさかここまで脳髄ぶっ壊されるとは予想だにしてなかったんですよね。

 まったく神ってやつぁ加減ってもんを知らねえ。

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 からのエムル。からのヴァイスアッシュ。

 さすがにこの辺は完全にイメージのはるか上を行くデザインセンスでしてやられました。ヴァイスアッシュ、確かに「大兎」とは言ってたけども! 大きさは人間ぐらいありつつもウサギをそのまま大きくした体型をイメージしてたんですが、まさかの貫禄。こらユニークモンスターよ。

 あとは癒しのクソゲー描写や永遠サマ顔出しを挟みつつ次巻へ。幕末も風雲プレジ殿も楽しみだァ……。カッツォの顔も気になるけど、そろそろ本誌連載のほうで出てきそうなんでめちゃくちゃ楽しみですね。聖槍カレドブルッフ×慧きゅん


 原作の面白さは折り紙つきなんで今回は「漫画特有の面白さ」に絞って感想を書きました。いやほんとよかったな……推し作品のコミカライズの今後を楽しみにできる幸せ、プライスレス。

 エキスパンションパスを買ってくれたらもちろん嬉しいけど、原作の名前は聞いたことあるけど……みたいな君はとりあえず通常版を買い、そして読んでみてほしい。一緒に合法堕ちしようや。