もの置き

てきとうに色々書きます

レッドログNo.3(20/03/11)

 今日はたっぷりネタがあるのでサクッとやっちゃいます。書くことがあるって素晴らしいね。

漫画

かげきしょうじょ!!/ 斉木久美子(MELODY 既刊2+9巻)

(2020年3月13日まで「マンガPark」にて7巻まで無料公開中。読むなら今)
manga-park.com

 我がTLにおわします一流漫画読み、あーくん氏からプッシュされててウォッチリスト入りしていたこの作品。少女漫画は意外とネカフェになく、かと言って勢いで買うにはまとまった冊数のある作品だったので踏ん切りがつかず保留されていたところ、無料公開の報がTwitterで流れてきたのでこれ幸いと無料公開分を全部読んだ。

 なるほど、濃い。これは推される理由もわかるというものだった。

 まあ色々と見るべきところはあるものの、個人的に注目したいのは卓越した「陽」と「陰」のバランス感覚。

 最初数話を読み進めた時点では、主人公である渡辺さらさはよくある天衣無縫タイプの「陽」気に満ち溢れたキャラクターであるように映る。だけど、彼女の抱える思いや、それに至るまでの過去は決して明るいものではない。もちろんこれは渡辺さらさに限った話ではない。全てのキャラクターが「陽」の側面、「陰」の側面、どちらも抱えていることを避けることなく描いている。これはなかなか言うに易く行うは難い描き方だと思う。

 しかも、「かげきしょうじょ!!」という作品において、それらは単に「明るく振る舞っているけれど辛い過去があるんだよ」というような甘えた描写はなされない。決して「特別扱い」されることなく、淡々と過去を回想するかのように、必要な時に必要に応じて描写される。
 渡辺さらさは、辛い過去を乗り越えようと明るく振る舞っているわけではない。彼女は彼女の生まれ持った天真爛漫な性格のまま、自身の抱える過去と向き合い、それに対して色々な思いを持っている、ただのひとりの「生きた」女の子なのだ。

 「かげきしょうじょ!!」のキャラクターたちは、非常によく「生きて」いる。一人ひとりに事情があり、人生がある。人格形成を歪めるほどの出来事を経験した子もいれば、生まれ持っていた素質のままそれらを踏み越えて進んでいたりもする。そこに決まりきった型は存在しない。「だって、人間ってそういうものでしょ?」と問いかけられているかのように錯覚したほどだ。

 各巻の最後に挟まる「スピンオフ」と題された各キャラクターたちのサイドストーリーで特に顕著だ。個人的にめちゃくちゃ好きなのは急激な身長の伸びによって娘役から男役への転身を余儀なくされた現・冬組トップスター、里美星を主人公としたスピンオフ。
 読んだ人にしか伝わらない上に死ぬほど身も蓋もない言い方をするけど、こういうカップリング本当に心の底からマジで大好きなんだよな。早く結婚してくれ。

 というわけで推しカプは里美×安道です。リバ不可。

アニメ

うらら迷路帖

anime.dmkt-sp.jp

 きららファンタジアで作品のことは知ってて、絵が綺麗だなーと思って注目してた作品。
 1週間くらいかけてダラダラ観てたのがようやく観終わったのでまとめ。

 「きらら作品では珍しいぐらいお色気要素を前面に押し出してきた作品だったなー」というのが一番の感想。いやそれどうなんって感じなんだけども。作画が恵まれており、ややデフォルメされたお色気は変に媚び感がなくてちょうどよかった。

 OP・EDの感じがなんか見たことあるな〜って思って制作スタッフに注目してたらアニメ制作P.A.WORKSでキャラデザ大塚舞ってまちカドまぞくやないかい!!! そら既視感ありまくるわけで。しかし大塚舞さんのキャラデザ、原作そのものではないけど雰囲気をうまく捉えてなおかつ作品ごとに結構タッチが違ってていいね。好き。

 全体を通したシナリオや話の構成そのものはあまり特筆すべき点はないかなーというのが本音なものの、キャラがとにかく可愛いのでその辺りの些事を全てカバーしている。きらら作品としてはたぶん全くもって正しい。
 その中でも小梅と魔女マリの過去話は目立って良かった。ここだけでご飯3杯行ける。

 基本的に熱しやすく冷めやすい性格の俺が一週間ぐらいダラダラ見てたことからもわかるように、あんまり根つめてガッツリ見るような作品ではない。毎週の展開が結構お決まりで、要素もさほど変わらない「日常系」のお手本みたいな作品なので1日1話とか、なんとなく心が荒んだ時に1話とか、そういうペースでのんびり進めるのがベターだと思う。

 アニメ版ではあんまり話が大きく進まなかったけども、これ以降一気にお話が進みそうな感じがあったので原作読むと評価が一変しそうだなと思った。機会があれば手を出してみたいけど、きららはじめ4コマ漫画ってネカフェ保有率が極低なんだよなあ……。単行本も高いし。
 まあそのうちね、そのうち。

日記

 ぼんやり歩いてたら後ろの人に靴踏まれてべりっっっっっ! って音を立ててかかと部分が破壊された。もう2年近く履いてる安スニーカーで寿命がやばいことはとうに気づいていたものの、まさかこんな形で大々的に破壊されるとは思っていなかったのでバリクソ焦った。踏んづけた兄ちゃんもそんな破壊の仕方するとは思ってなかったのか、テンパって弁償とか言い出したので早々に切り上げて靴屋に逃げた。

 適当にスニーカー買って帰ったら母上に「うわ、(本名)が自分で靴買ってる!!」って不名誉な驚き方をされた。あと1ヶ月で23歳になる男として言いたいことは無数にあったけど、完全に日頃の行いのせいなので全く文句は言えない。妥当な評価である。

 もうちょっと自分の身の回りのことは自分でしようと心に刻んだ。終わり。