もの置き

てきとうに色々書きます

【デュエマ】yk800の(たぶん)週刊!メタゲーム・ウォッチング Vol.1【19.9.18】

はじめに

 どうも、ブログ管理人のレッドことyk800です。みなさん、デュエマしてますか? 僕はまちカドまぞくとデュエル・マスターズのことが生活に差し障る程度に気になる毎日を送っています。

 いよいよ三週間後に迫ったGP9thに向けて、毎週流れてくる大量のCS結果。出場される選手のみなさんならチェックされていると思います。僕も例に漏れずデッキリストをコピーしては採用理由を考えメタゲームの動向を予測しているわけですが、その時にふと思ったのです。これを言語化しないのは勿体無いのではないか? と。
 というわけで始まりましたこの企画、メタゲーム・ウォッチング。やってることの精度で言えば公式のコバさんのダウングレード版になるかと思いますが、ブログならではの強みである供給できる情報量の多さを生かして自分なりにやっていきたいと思います。

 ここから長い前置きに入りますので、どうでもいいから記事を読みたいという方はこちらから本コンテンツへどうぞ。


本企画について

 週刊の名を冠する通り僕のやる気が続く限りは継続的なものにしていきたいと考えているわけですが、この企画の目的は2つ。

⒈競技プレイヤーでないプレイヤーが読んでも環境の外観を理解してもらえる記事を作る。

⒉「この先どのようなデッキが出てくるか」といった予報的な情報も積極的に盛り込み、新たなデッキが誕生する機会を増やしていく。


 ⒈について。
 今後、デュエル・マスターズの競技化がさらに進んでいくにあたって、「競技プレイヤーとしては活動しないけどメタゲームは見たいよ」というスポーツ観戦にも似たスタンスを取るプレイヤーは間違いなく増加していくと考えられますし、現に数ヶ月前までの僕はそのような楽しみ方をしていました。
 特にこのGP9thにおいては1日ズレでデュエル・マスターズ史上初のプロリーグが開催されます。これからこのような「魅せる」デュエル・マスターズはより勢いを増していくのではないかと思いますし、デュエル・マスターズというゲームの未来を考えていくうえで多様な楽しみ方の土壌があるのはとても喜ばしいことです。

 そこで同時に必要になってくるのが、予備知識が少ないプレイヤーも現在の環境をなんとなくつかむことができる解説記事ではないかと考えています。
 デュエル・マスターズの強みは、「デュエマ? 昔やってたよ!」という若年層が多いこと、つまりルール面でのとっかかりがほとんど存在しないことです。環境内のカードとデッキの動きがわかれば復帰勢でもきちんと観戦を楽しむことができます。宣言の省略も少ないですし、どちらかのターン中に対戦相手のカードがごちゃごちゃ動くようなことも多くありません。
 なればこそ、必要なのは解説記事。本記事はその領域のパイオニアを目指すものであるとここに宣言します。


 ⒉について。
 デュエル・マスターズというゲームはプレイヤーの総数が非常に多く、日々たくさんのデッキが生み出されては消えていきます。
 僕自身はデュエル・マスターズというゲームは長年に渡ってとても良いメタゲーム環境を維持していると思ってはいますが、現環境の【デッドダムド】のような圧倒的なシェアを誇る強力なデッキの存在はどうしても不可避なものです。
 ですが、当然ながらどんな強いデッキにも弱点は存在します。メタゲームに合わせてデッキが形を変えれば、これまで弱点ではなかった思わぬ部分が脆弱性となって表出することもあるかもしれません。
 「週刊」というハイペースを維持し、めまぐるしく変わっていくメタゲームをリアルタイムでレポート・分析することで、これまでになかった新たなプレイングのセオリーや環境の隙間を縫ったデッキが登場するきっかけになるとしたら、それほど幸いなことはありません。


先週末の結果総まとめ

 まずは先週末(19.9.14〜19.9.16)に行われたCSの結果を見ていきましょう。
(※元となった大会結果は田園補完計画さんからお借りしています。また、情報の抜け・漏れがありますことをご了承ください)

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 【デッドダムド】強し。

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 二番手である【火水クラッシュ“覇道”】に2倍以上の差をつけた堂々のトップメタです。流石は王者のデッキといったところでしょう。

 二番手、三番手として今週大きく頭角を表したのは【火水クラッシュ“覇道”】【光水スコーラー】! これまで環境におけるトップ3であった【火光サンマックス】【水魔導具】を追い落とし、一気にメタゲーム上位へと浮上しました。


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 【火光サンマックス】は単一アーキタイプの数こそ落としているものの、同じ「火文明を使った超高速ビートダウンデッキ」というくくりで【火単速攻】と同カテゴリに入れれば、合計12デッキ入賞。アグロデッキはまだまだ健在です。


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 ただし、現在は【デッドダムド】に対して複数枚のシールド・トリガーを踏ませての受けが有効」という知識が共有され、シールド・トリガーの不在を前提とした環境から徐々にシールド・トリガーが多く積まれる環境へとシフトしつつあります。【火水クラッシュ“覇道”」】【光水スコーラー】といった受けの堅牢なデッキを突き崩すのはかなり困難であり、しばらくはアグロデッキ不遇の時代へと突入するのではないかと予想されます。


 【水魔導具】も同じく環境の変化とともに徐々に立ち位置の悪くなってきたデッキです。


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 こちらもアグロデッキほどではないですがトリガーによる受けは比較的通りやすく、また8月期環境においては最強の1枚であった《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》【クラッシュ“覇道”】にはそもそも通りづらく、【光水スコーラー】には《ジャミング・チャフ》《ファイナル・ストップ》で封じられることから撃つことができるタイミングが少なく、やや苦しい1枚となっています。
 もっとも、デッキパワーそのものは全く変わりなく、これといった対策カードが追加されている訳でもないので、環境のガードが低くなればまた登場するアーキタイプでしょう。他にさらに強烈なコンボデッキが発見されなければ、という但し書きは付きますが……。


今週のトピックス


 何はなくともまずは【デッドダムド】。このデッキの存在なくして現環境を語ることはできません。

 ご存知の方も多いかとは思いますが、【デッドダムド】について簡易な解説をしていきます。
 【デッドダムド】は主に水、自然、闇の3文明を中心として組まれたボードコントロールデッキです。アーキタイプ名にもその名が冠されている《SSS級天災 デッドダムド》を始め、8/9発売のアルティメット・クロニクル・デッキ、「SSS!! 侵略デッドディザスター」の新規カードをふんだんに採用したデッキとなっています。

 動きの概略は以下の通り。

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 スライド中のカードはほぼ全てのリストに見られる【デッドダムド】の「骨格」を為すカード群。
 5マナ域に強力な妨害カードが取り揃えられており、コスト3の《天災 デドダム》からそれらへとスムーズに橋を渡すことで対戦相手の動きを強烈に制限。そこまでに消費したリソースを《禁断機関 VV-8》で補充しつつEXターンの準備をし、次のターンにコマンドで攻撃し、《SSS級天災 デッドダムド》(や他の水文明侵略者)合計3枚侵略で禁断機動、前ターンから置かれていたため召喚酔いしない《VV-8》でさらにT・ブレイカーを決めつつもらったEXターンで安全に勝利する、というのが基本となる勝ち筋です。

 骨格のみでほぼ動きが完結しているためフリースロットが非常に多いのがこのデッキの特徴ですが、現在の環境においては《テック団の波壊Go!》などに代表される受け札専用のカードよりも、

・アグロデッキの大半に採用されている《MANGANO-CASTLE!》や光水スコーラーの《ジャミング・チャフ》、水魔導具の《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を逆利用することができる《超奇天烈ギャブル》
《ブレイン・タッチ》《サイバー・K・ウォズレック》のパッケージや《解体人形ジェニー》を中心としたハンデス戦術
・相手のシールド・トリガーに依存せずより安全に勝つことができる《S級宇宙 アダムスキー》
・呪文を多用する対面に対しては1枚で完封もありうる。ミラーなどでも盤面からの侵略を防げるなど指定する数字次第で幅広い活躍を見込める《奇天烈 シャッフ》
・3ターン目のマナブーストに貢献しつつ、墓地を利用する対面では強烈なアンチカードとしても機能。クリーチャー面もマッハファイターで攻撃しながらマナ回収し、さらにコマンドであるため侵略による盤面制圧までこなす《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》

など、相手の構築やプレイングによってケアされることの少ない、能動的に使用することのできるカードが多く積まれる傾向にあります。

 【デッドダムド】は構築やプレイングによって非常に幅広い対応ができるため大きく苦手とするデッキが少なく、また練習量とメタ読みが物を言うためにトッププレイヤーにも愛用者の多いデッキとなっています。デッキパワーの高さは間違いなく環境でもダントツのトップ。GP9thにおいても非常に注目度の高いデッキであると言って間違いないでしょう。


 この圧倒的な「王者」に立ち向かうのが2番手以降のデッキ群。

 【クラッシュ“覇道”】は最速3ターン目にゲームを決める《“必駆”蛮触礼亞》《クラッシュ“覇道”》→EXターン中の《MANGANO-CASTLE!》《ゴリガン砕車 ゴルドーザ》コンボを主軸としたキルターンの速さと、デッキリストの1/4近くを占める受けトリガーの豊富さが特徴です。特定のカードを手札に揃えなければならないためコンボ特有の不確定さは弱点として持ち合わせていますが、《海底鬼面城》《貪欲な若魔導師ミノミー》《ドンドン吸い込むナウ》といった山札を掘り進めるカードの存在によってその成立を安定させています。


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 トップメタである【デッドダムド】に対しては、まず対戦相手の妨害が間に合う4ターン目よりも早くコンボを決めうる点。そして仮に最速でコンボが決まらなかったとしても《爆殺!! 覇悪怒楽苦》などで盤面を崩しつつ《終末の時計ザ・クロック》などを踏ませることでEXターン内の勝利を食い止めることができれば、返すターンで《“必駆”蛮触礼亞》《クラッシュ“覇道”》のコンボを決めて押し返すことができる点で優位を取ることができます。
 また、現在流行中のハンデスを主軸とした【デッドダムド】に対しても継続的なドローエンジンとなる《海底鬼面城》の採用が光ります。

 現在の環境内にはバウンスやマナ送りなど破壊以外の手段で《“覇道”》をどうにかすることができるカードが非常に少なく、メタクリーチャーの絶対数も減っているため《“覇道”》のEXターン獲得が安定して決まりやすいのも追い風です。
 今後はこのコンボを痛烈に牽制することのできる《奇石 ミクセル》《異端流し オニカマス》を採用したデッキが環境に戻ってくるのではないかと予想しています。


 【光水スコーラー】は使用していたプレイヤーが解説記事をnoteで公開したことにより爆発的に存在が認知されたアーキタイプです。

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 《Wave All ウェイボール》《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》から高速でGRクリーチャーを連打しつつ《ジャスト・ラビリンス》《エナジー・ライト》でリソースを充填。増えた手札を元にさらなる展開をして、5〜7体のクリーチャーが並んだらさらに《ジャスト・ラビリンス》で爆発的に手札を補充します。使い切れないほどに増えた手札から《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》《ヘブンズ・フォース》《イグゾースト・Ⅱ・フォー》などを介して呪文を連打し、5回以上のスペルカウントを稼いで《次元の嵐 スコーラー》へと繋げ、EXターンを獲得。《ジャミング・チャフ》《ファイナル・ストップ》などの呪文封じを絡めつつ一気に勝負を決めるチェインコンボを主軸としたデッキです。

 デッキリストからは非常に読み取りづらいものの、見た目以上の受けの堅さが特徴のデッキ。《Wave All ウェイボール》《イグゾースト・Ⅱ・フォー》の存在下では《ジャスト・ラビリンス》さえもGRゾーンの半分以上を占めるブロッカーGRを呼び出したり、相手の攻撃・ブロックを制限したりする受け札として機能します。《ヘブンズ・フォース》から《イグゾースト・Ⅱ・フォー》が飛び出した時などには生半可な打点なら一瞬で抑え込むほどの攻撃制限を飛ばすことが可能になります。
 速いデッキに対しては堅く、遅いデッキに対しては5ターン目に成立しうる妨害込み過剰打点で素早く。2つのギアを自然と1つのデッキに盛り込めるため安定して強力なデッキになっています。

 高速《スコーラー》の成立を《ジャスト・ラビリンス》の爆発的リソース力によって支えている都合上、序盤の展開を抑え込まれると非常に脆いのが弱点ですが、メタゲーム内に2ターン目《ウェイボール》咎めるデッキがほぼ存在せず、また小型GRブロッカーの天敵であった《KAMASE-BURN!》が環境柄非常に使いづらくなっているなど、追い風が吹いています。
 盤面依存度が高いので一見すると【デッドダムド】に対して不利ですが、ボードアドバンテージを《ジャスト・ラビリンス》によって即座にハンドアドバンテージに変換することができるため一度並んでしまったあとなら負けに直結するほどの影響は出づらく、相手のキルターンもそれほど早くないので《スコーラー》の着地が間に合ってしまう場合がほとんどです。
 また、【火水クラッシュ“覇道”】に続きこちらのデッキにも《海底鬼面城》が採用されており、遅い対面にはドローソースを連打して引きこもっている間に手札から5枚呪文を連打する体勢を整えて一気に勝ってしまうという手段もあります。今週のメタゲームを表現するうえで、《海底鬼面城》がキーカードの1枚になることは間違いないでしょう。

 キルターンが早く、《G・W・D》を擁し、呪文封じを絡めた《スコーラー》ワンショットに対しても《終末の時計ザ・クロック》という絶対回答が用意されている【火水クラッシュ“覇道”】との直接対決はやや不利寄りであると思われますが、こちらも《奇石 ミクセル》《異端流し オニカマス》を無理なく採用できるため今後は構築の意識がそちらに向いていくかもしれません。


 僕の個人的な見解ですが、先週末環境で勝つために必要だった要素は大きく分けて3つ。

⒈ドローソースが豊富でハンデスに耐性がある。

⒉【デッドダムド】の繰り出す妨害、特に《無修羅 デジルムカデ》のボード否定を①成立速度、②Exターン、③そもそも殴らないで勝つ、のいずれか・あるいはこれらの複合によって無効化することができる。

⒊豊富なトリガーでアグロや【デッドダムド】のトリガーケアしない猛攻を凌ぎ切れる。

 これらの条件を満たしたデッキが強かったと言えるのではないでしょうか。

 【デッドダムド】は依然として絶大な権勢を保っていますが、ダムド環境が始まってからおおよそ1ヶ月、追うデッキの勢いも目を瞠るものがあります。果たして【デッドダムド】帝国の牙城は今後脅かされるのでしょうか?

 

HOT TECH

【火水クラッシュ“覇道”】

 先週末に入賞した同アーキタイプはほとんどが《“乱振”舞神 G・W・D》を4枚採用しています。

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 アグロデッキ対策として非常に注目を集めたカードですが、現環境においては他にも、

・【デッドダムド】との対戦において3t目の《天災 デドダム》を手札を減らすことなく処理して侵略の種を潰しつつ、こちらのクリーチャーは盤面に残らないため《虹速 ザ・ヴェルデ》を起点とした侵略もある程度抑制できる。
・時同じくして流行している【光水スコーラー】に対しても、序盤の小型GRクリーチャーを徹底的に潰すことで相手の《ジャスト・ラビリンス》の機能を大幅に低下させつつ、《スコーラー》後に必要となる打点を削っていくことができる。

 と様々な場面で活躍。【水魔導具】や【ロマノフワンショット】といった呪文コンボ系デッキ以外の多くのデッキに対して有効であり、デッキ全体の方向にも噛み合っているこのカードが採用されているのは非常にメタ読みが冴えた選択であるといえるでしょう。

 また、先週の入賞リストにはあまり見られませんが、《オニカマス》《MANGANO-CASTLE!》で3体を揃えつつ出てきたコスト3の自然GRクリーチャーから《S級原始 サンマックス》へと侵略するパッケージを搭載した、アグロ寄りの【クラッシュ“覇道”】も出現しているようです。
 現在の構築ではまだ出力が足りないと感じますが、《ミクセル》などの軽量メタクリが存在感を増し、《KAMASE-BURN!》が採用されることによってGR召喚の機会が増える余地が出てくるとするならば活躍もありうるのではないでしょうか。今後の動向に注目ですね。

【光水スコーラー】

 呪文封じの枠として採用されていた《ジャミング・チャフ》《ファイナル・ストップ》に差し変わった構築が現在の主流です。

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 1マナ軽くなることにより手撃ちが早くなっただけでなく、《イグゾースト・Ⅱ・フォー》で使い回すことができるのが《ファイナル・ストップ》最大の利点。《ロジック・キューブ》やその同型再販呪文でボトムに埋まった《ファイナル・ストップ》を回収して再キャスト、なんて動きを繰り返せば呪文を主軸とするコンボデッキは手も足も出ません。

 また、《ジャミング・チャフ》《ファイナル・ストップ》は実はこっそりと有効期限が変わっています。《ジャミング・チャフ》は「次の自分のターンのはじめまで」、《ファイナル・ストップ》は「次の相手のターンの終わりまで」。これがゲームにどう影響するかというと、《ファイナル・ストップ》はなんとスコーラーを出す(=EXターンを獲得する)ターンに撃つことができれば、EXターンの終わりまでずっと相手の呪文が封じられた状態を維持することができるのです!

 フィニッシュブロウとしてはこちらの方がより強度が高いですが、逆に相手の動きを妨害する目的で撃つ場合には相手のEXターンに対してどちらにも呪文ロックをかけることができる《ジャミング・チャフ》の方が有効です。ただし、環境内のEXターン獲得手段は大きく分けて《禁断機関 VV-8》《次元の嵐 スコーラー》《勝利龍装 クラッシュ"覇道"》の3種類であり、そのうち《VV-8》以外のふたつは呪文を封じられるとそもそもEXターンが獲得できない場合が多いです。
 《イグゾースト・Ⅱ・フォー》で使い回せる利点の方が遥かに大きいため、《奇石 ミクセル》がよほど有効な環境でなければ今後も《ファイナル・ストップ》が【光水スコーラー】のスタンダードになっていくでしょう。

今週末のメタゲーム予想

 率直に言いましょう。全くわかりません!
 というのも、今週末はついに待望の超天篇第3弾「零誕!魔神おこせジョルネード1059!!」が発売されるからです。

 水ジョーカーズや《葉鳴妖精ハキリ》を軸にしたビートダウンなどの新しいアーキタイプはもちろん、既存のアーキタイプのも多種多様な強化をもたらしてくれそうなカードがどんどん公開されていて、僕自身いちプレイヤーとして新環境が非常に楽しみですね。

 一応のところ、これまでの流れを組むのであれば来週が【火水クラッシュ“覇道”】、【光水スコーラー】の勢いがもっとも強まる週となるでしょう。搦め手を使えない愚直なビートダウンデッキはさらに立場が厳しくなることが予想されます。
 呪文メタは依然として有効で、特に《音奏プーンギ》《タイム3 シド》などはこれら2アーキタイプに対して非常に強烈ですが、【クラッシュ“覇道”】には引き続き《G・W・D》の採用が見込まれます。ウィニーの並べすぎには充分な注意を払いましょう。

 また、入賞数そのものは控えめですが、上記2アーキタイプの軸となるGR召喚をほぼ完全に封殺・【デッドダムド】の軽量コマンド群や各種アグロにも強烈な制限を掛ける《暴走龍 5000GT》デッキが流行の兆しを見せています。現在は速度を確保するためにトリガーを大胆に削った構築が主流となっていますが、今週の結果を受けてチューンが進む可能性は低くありません。


 今週のメタゲーム・ウォッチングはここまでとなります。それではみなさま、良い週末を!